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接地工事のA種からD種|施す箇所と接地線の太さを例題で選ぶ

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接地工事の種類は、接地する対象で決まる。国土交通省の公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)令和7年版では、A種は高圧・特別高圧の機器、B種は高圧・特別高圧と低圧を結ぶ変圧器の低圧側、C種は使用電圧300V超の低圧、D種は主に300V以下の低圧に施す。 接地線の太さは、C種とD種が配線用遮断器等の定格電流、B種が変圧器1相分の容量で決まる。 抵抗値は、電技省令にも標準仕様書にも種類ごとの数字はない。標準仕様書で値が書かれているのは、特別高圧と低圧を結ぶ変圧器のB種の10Ω以下だけ。

目次
  1. 種類ごとの対象と接地線
  2. 太さを選ぶ表
  3. 例題
  4. D種を省略できる主な場合
  5. 誰が施工し、どう測るか
  6. 資料ごとに分かること
  7. 確認日と出典

種類ごとの対象と接地線

種類主な対象接地線の太さ仕様書
A種高圧・特高機器の鉄台と外箱、避雷器5.5mm²以上(接地母線と避雷器は14mm²以上)2.13.1
B種高圧・特高と低圧を結ぶ変圧器の低圧側中性点変圧器1相分の容量で選ぶ2.13.2
C種300V超の低圧機器の外箱、金属管、ダクト遮断器の定格電流で選ぶ2.13.3
D種300V以下の機器の外箱、金属管、外灯遮断器の定格電流で選ぶ2.13.4

D種には、高圧計器用変成器の2次側電路なども含まれる。接地線は緑色、緑/黄、緑/色帯のEM-IE電線などを使う(2.13.9)。

太さを選ぶ表

C種・D種:遮断器の定格電流 → 表2.13.2の太さ 30A以下1.6mm、60A以下2.0mm、100A以下5.5mm²、150A以下8mm²、250A以下14mm²、400A以下22mm²、600A以下38mm²、1,000A以下60mm²(いずれも以上)。内部雷保護の等電位ボンディングでは、100A以下の3段も8mm²以上とし、特記による。

B種:変圧器1相分の容量 → 表2.13.1の太さ 三相変圧器の1相分は定格容量の3分の1。単相3線式は200V級の欄を使う。表2.13.1の太さが、低圧側を保護する遮断器から表2.13.2で選ぶ太さより細いときは、表2.13.2による。

例題

例題1 三相200Vの動力盤の外箱。盤を保護する配線用遮断器は75A。 300V以下なのでD種。75Aは100A以下の欄で、接地線は5.5mm²以上。

例題2 400V級の機器。遮断器は200A。 300V超なのでC種。200Aは250A以下の欄で、14mm²以上。

例題3 三相変圧器300kVA、低圧側200V級のB種。 1相分は 300 ÷ 3 = 100kVA。200V級の欄では75kVA超・125kVA以下に入り、表2.13.1では38mm²以上。 低圧側の定格電流は 300,000 ÷ (√3 × 200) ≒ 866A。保護する遮断器が1,000Aなら、表2.13.2では60mm²以上。38mm²のほうが細いので、60mm²以上を使う。

D種を省略できる主な場合

仕様書2.13.5から抜き出す。

  • 使用電圧300V以下で、長さ4m以下の金属管を乾燥した場所に施設するとき
  • 屋内配線で直流300V以下または交流の対地電圧150V以下の場合に、簡易接触防護措置を施すか乾燥した場所で、長さ8m以下の金属管を施設するとき
  • 直流300V以下または交流の対地電圧150V以下の機器を乾燥した場所に施設するとき

300V超のC種でも、接触防護措置を施せば、金属管やダクトなどはD種にできる(2.13.6)。

誰が施工し、どう測るか

一般用電気工作物等で、接地線の取付け、接地線と接地極の接続、接地極の埋設は電気工事士の作業になる(電気工事士法施行規則 第2条第2項)。電圧600V以下で使う電気機器への接地線の取付けは、ここから除かれている。

接地抵抗は接地極を埋めたあとに測る。構造体を接地極にする場合などは電圧降下法で測り、それが難しければウェンナーの四電極法で推定した値にできる(仕様書2.18.2)。接地抵抗計は、電気工事業者が営業所に備える器具に入っている(電気工事業法施行規則 第11条)。

資料ごとに分かること

資料書かれていること
電技省令 第10条、第11条必要な箇所に接地し、電流が安全かつ確実に大地に通じるようにする
標準仕様書 第2編第13節、2.18.2種類ごとの対象、接地線の太さ、省略条件、測定方法

A種からD種の抵抗値は扱わない。判定は、設計図書や特記仕様書に書かれた値で行う。

関連:絶縁抵抗の基準値と測定、第二種電気工事士でできる工事の範囲

確認日と出典

確認日はいずれも2026年11月2日。

参考にした資料

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