第二種電気工事士の計算問題|公式と例題7つ
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覚える公式は、次の表でほぼ足りる。電線の問題は、方式で係数が変わるところだけ気をつける。
| 求めるもの | 公式 |
|---|---|
| 電圧 | V=IR |
| 直列の合成抵抗 | R1+R2 |
| 並列の合成抵抗(2本) | R1R2÷(R1+R2) |
| 電力 | P=VI=I²R=V²÷R |
| インピーダンス | Z=√(R²+X²) |
| 力率 | cosθ=R÷Z |
| 電圧降下(単相2線) | 2Ir |
| 電圧降下(三相3線) | √3Ir |
| 電力損失(単相2線) | 2I²r |
| 電力損失(三相3線) | 3I²r |
rは電線1本の抵抗、Iは電線を流れる電流です。
例題1 並列の合成抵抗
30Ωと60Ωの抵抗を並列につなぎ、100Vをかける。全体の電流は?
合成抵抗は 30×60÷(30+60)=1800÷90=20Ω。電流は 100÷20=5A。
例題2 電力と電力量
100V、500Wの電熱器を2時間使う。電流と電力量は?
電流は 500÷100=5A。電力量は 500W×2h=1000Wh=1kWh。熱量で聞かれたら、1kWh=3600kJ を使います。
例題3 抵抗とリアクタンスの回路
抵抗8Ωと誘導性リアクタンス6Ωを直列につなぎ、100Vをかける。
- インピーダンス:√(8²+6²)=√100=10Ω
- 電流:100÷10=10A
- 力率:8÷10=0.8
- 消費電力:10²×8=800W
消費電力を出すのは抵抗だけです。リアクタンスの分は入れません。100V×10A×0.8でも800Wになり、検算に使えます。
例題4 三相のY結線とΔ結線
線間電圧200V、1相の抵抗10Ωの三相負荷。
| Y結線 | Δ結線 | |
|---|---|---|
| 抵抗にかかる電圧 | 200÷√3≒115V | 200V |
| 抵抗の電流 | 115÷10≒11.5A | 200÷10=20A |
| 線電流 | 11.5A | 20×√3≒34.6A |
| 全消費電力 | 4kW | 12kW |
全消費電力は、1相の V²÷R を3倍します。Yは(200÷√3)²÷10×3=4000W、Δは 200²÷10×3=12000W。同じ抵抗なら、ΔはYの3倍です。
例題5 電圧降下
電線1本の抵抗0.1Ω、電流20A。
- 単相2線:2×20×0.1=4V
- 三相3線:√3×20×0.1≒3.5V
単相2線の係数2は、行きと帰りの2本分です。フジクラ・ダイヤケーブルの技術資料も、単相2線の係数を2、三相線間を√3としています。
実務で電線の太さを決めるときは、電圧降下の計算ツールで確かめられます。
例題6 電力損失
同じ条件(0.1Ω、20A)で、電線で失われる電力は?
- 単相2線:2×20²×0.1=80W
- 三相3線:3×20²×0.1=120W
損失は電流の2乗で増えます。電流が2倍なら損失は4倍です。
例題7 電線の太さと抵抗
抵抗は、長さに比例し、断面積に反比例します。直径を2倍にすると、断面積は4倍なので、抵抗は4分の1です。長さが2倍なら、抵抗も2倍です。
次にやること
公式を読んだら、数字を変えて解くのが早いです。
- 第二種電気工事士の1問1答(計算の分野も含む全100問)
- 技能試験の練習(スマホで結線して判定)
- 分電盤の中を3Dで見る
電気工事士法施行規則は、第二種の課程の内容に「電気回路の計算」と「配電方式」を挙げています。試験日は電気技術者試験センターで確かめてください。この記事の例題はオリジナルで、公表問題の転載ではありません。